体調不良も、なりたくてなっていた。

食事療法どころじゃない。

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昨年の体調不良から、復活したプロセスで気づいたことを書いていきます。
前回までの記事は↓。

◆1:アトピーからの復活
◆2:療法ジプシーのできる脳の仕組み
◆3:自動思考に気づいて、変わったこと。
◆4:脳の神経回路は思い通りに変えられる?
◆5:自律神経グダグダ問題。
◆6:自分が情けなくて、怒りが出てきた。

アトピーが悪化した当時、実はいちばん辛かった部位は手指です。

アトピー関係なく、主婦仕事をし始めてから、手湿疹は出たり引っ込んだりを繰り返していました。不思議なもんで、一人暮らしのときもそれなりに、家事は必要だからしてたつもりなんですが、皮膚が悪くなったりはしなかったんですよね。なぜ主婦になるとそうなるのか?

体調不良のひとつの原因として、「自分がそれを望んだからそうなっている」という心理面からの考え方があります。似たようなことを昔、記事に書きました。

⇒ いたいから、そこにいる。

「私は、いたくて仕方ないから、この場にいるのかもしれない」。行き詰ったときは、一度そう疑ってみよう、という主旨を書いたものです。

もちろん、なりたくて体調不良になる人はいないと思います。意識の上では。
ですが、場合によっては、体調不良になることによって、今ガマンしていることを、やらなくてよくなるかもしれない。誰も関心を持ってくれない状況で、体調不良により自分を気づかってくれる人が出てくるかもしれない。誰かへの反抗心を、体調によって表現してしまう人もいます。もしかすると、そういう気づかないメリットのために、体調不良に向かって突き進んでるかもしれないってこと。

アタマで考えたらどうやっても採算が合わない?と思えることすら、身体が望んでたら表現してしまうことが、あります。本当はそれを言葉で伝えたり、適切に自己主張したり、自分なりに気持ちを昇華する必要があるのでしょう。けど、それに気づけなくて、モヤモヤが体調不良につながってしまう。
まずは、気づいていないことに気づくだけでも、大きな進歩です。「望んでるのは、そっちじゃないよ!」ってブレーキをかけれるからです。

私の場合はおそらく、家にいて家事ばっかりやってるのが、ある時キャパオーバーしたんだと思います。時間に追われていたわけじゃないので、できると思ってたんですが…潜在的には飽きていたのかもしれません。数年のステイホームのつけがきたのも、このタイミングだったのかも。

解決策は、ひとつには、日常の些細なことでも、やりたいことに素直になること(こまめな気分転換)。そして、旦那さんに家事のやり方とか、分担とか、いろいろな気持ちをシェアする必要がありました。それが原因のすべてではなかったものの、そこにモヤモヤを持ったまま手指を酷使しても、痒みと痛みにイライラして、悪化するばっかりだったのは間違いありません。

幸い、私のワガママをまっすぐ聴いてもらい。
回復途上にあるときは特に、旦那さんにはたくさん家事を肩代わりしてもらいました。これを機に、各自バラバラにやっていた家のことを、より協力体制に。そして趣味の合わないことは各々が好きに時間をとって取り組むことに。
これをシェアすることで、結果的にお互いの心身が思った以上に調子を取り戻しました。今、ほんとゴキゲンにやれています。

そして、かつて葛藤していたことはほとんど意味のない自動思考だったと知って、今はそこからだいぶ解放されてラクになりました。

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そもそも、アトピーってなると食事に気をつけなきゃって、いの一番に言われます。一般的に。
ですが、肝心の手がカユカユのガサガサで水に触ることすらキツイんで、料理はイヤすぎる。食事療法どころじゃない。そんなわけで、思った以上に食べれるものがなかったんですよね。

そこで、優先したのが、料理のストレスをなるべく減らすことでした。
夏だったのが幸いですが、冷ややっことか納豆、プチトマトとか、鯖みそ煮缶とか、あとお惣菜とか、出したまんま食べれるものばっかりでした。素麺をこんなに食べなかったシーズンは初めてかも。タニタ食堂系列店が近くにあったのも幸いで、比較的バランスの取れた外食ができました。

なるべく手をかけず、なるべく消化によく、油ものとかも減らして…ギリギリのバランスを数か月、なんとか耐えました。あまり食欲がなかったのが幸いでした。

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そんな状態で台所にすらあまり寄り付かなかったのが、今は料理作れることがむしろ嬉しくて。
完治こそしていないのに、以前よりもっと丁寧に食事を作るようになったと思います。体調に気を取られないで何かをできることの至福が、本当の意味で分かったって感じです。

もちろん今も、ケアを怠ると悪化する可能性は残されているので、慎重に自分を労わるようにはしています。

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