療法ジプシーのできる脳の仕組み

昨年の体調不良から、復活したプロセスで気づいたことを書いていきます。
前回は↓。

アトピーからの復活

40代も半ばすぎて、自分のこと多少は分かってると思ってたので、やられました。ただ、その「多少」分かってることがあっただけでも、立て直しは早かったのだと思います。

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アレルギー系でよくある話題が、「薬を使うか使わないか」論。
西洋医学か、東洋医学か、栄養療法?民間療法?…みたいな話になったりもします。

私は育ってきたプロセスで、東洋医学に関係する人が周りに多くいた方なので、どちらかというと病院は敬遠ぎみでした(素人判断です)。そういえば、子どもの頃は苦い漢方薬をもらって煮出して飲んでました。ごま油が主原料の漢方塗り薬をもらってたので、Tシャツに油染みができがちでした。
アトピーでよく処方されがちなステロイドは、記憶の限りでは、子ども時代に使ったことありません。

大人になってから一旦治ったのも、恐らく食事・栄養療法がメイン。

ですが、大人になったら人生の時間限られているし、とりあえず追い込まれているし、もうそんな色々試す根性も残ってないので(笑)、薬です。ただ、手荒れが治らなかった皮膚科はやめて、遠くの評判のいいところまで足を伸ばしました。結果、正解だった(ありがとうGoogle)。

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個人的には、

・西洋医学:人間が考えうる限り最も短期間で治癒する可能性がある、最適解。合わないこともある。
・東洋医学:個々人に合わせることができたり、副作用が少ない代わりに、原因と結果が目に見えて分かりにくく、長期間かかりがち。

なので、どちらも並行して重視しました。
普段から東洋医学的に養生しておいて(自分も勉強する必要がある)、いざというときに西洋医学に頼る(プロに任せる)、のがおおまかな考え方です。
仮に最先端の手術や投薬ができる環境でも、自分の基礎体力がないと、その手術に耐えられないのは間違いないです。

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ちなみに現状の皮膚科について、本や動画でほんのちょっとですが調べたところによると…。

・私の幼少期と違って、アトピーの治療法が確立されてきている。選択肢も増えてる。
・治療法のほとんど多くは「指導されたとおりに薬をひたすら塗る」こと。
・皮膚科では次々と患者さんが押し寄せてくるので、良心的なお医者さんでも詳しく話を聴くヒマがなく、必然的に「薬を渡すだけ」になり、患者さんの不満がたまる。
・薬を塗ってもすぐ良くなるでも、すぐ痒みが止まるわけでもなく、一進一退しつつ治癒に向かう。

こういう経緯があり、薬は一定の効果があるのに、不安の方が先にオーバーフローして治療がとどこおり、むしろ恨みにすら思う人もいる、というすれ違いが続ているようですね…。

そしてさまよっているところに、いろんな治療法を提案してくる輩が押しかけるので、良くも悪くも「アトピービジネス」と呼ばれています。これは昔からあったので、覚えている。提案する側に善意があったとしても、相手の受け入れ態勢とか、状況・体質にそぐわないと押し付けになるケースもあります。

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療法については専門家ではないので、ここではどれがいいとか悪いとかは置いておきます。
ただ、どう選択するにしても、メンタルの安定が大事だなぁ…と思いました。選んだ療法を続けていくこと、そして続けながらも自分のズレを修正していくこと。これ、自分の状況を客観視してないと難しくなります。

かゆみや痛みを強く感じているときって、メンタルのバランスが崩れます。
とくにかゆみって昔から、痛みに比べてナメられがちなのですが…。最近は花粉症の人が増えて、「かゆい」ということがいかに、死にたくなるくらい苦しいかということを理解する同胞もけっこういると思っています(いいのか悪いのか…)。

で、それくらい苦しい状態で、ある療法を試して、すぐそれが自分の苦しみを取り除いてくれなかったら…そこに恨みをぶつけてしまうんですよね。いい・悪いは時間が経たないと判断できないこともあるのに。だから結果が少しでも出る前に、ジプシーしてしまう。

私も今回、それにやられそうな時期は何回もありました。

ただひとつ、以前と違ったのが、

◆「かゆみ」に苦しんでいる自分の思考回路を、客観的に眺められた

ということ。

そこで気づいたのが、「かゆみ」を生み出す大元のメンタルの悪因が、さらに「かゆみ」を再生産しているらしい、ということ。

これはあくまで、私の脳内のプロセスの話です(が、アトピーの人は多かれ少なかれ、脳内で「かゆみ」を自ら再生産しているフシがあるのでは、と感じています)。

ここでかゆみを客観視できないと、そもそもどんなに優れた療法でも、苦しみに取り込まれてアワアワしてしまって、正しく続けることが難しくなる。

例えば、薬を決められたとおりに塗るだけ、それしかない。と皮膚科に言われても、それを続けるのを疑ったり、危険視したり、どうせお金儲けだろ、もっといい方法があるのではないかと心がさまよったりしてしまう。

その自分のメンタル自体がヤバいなと思ってました。気づくところまではきた。でも自分をコントロールできない。

そのタイミングで、ある解決策に出会ったので、それについて次回話していきます。

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