自動思考に気づいて、変わったこと。

昨年の体調不良から、復活したプロセスで気づいたことを書いていきます。
前回までの記事は↓。

◆1:アトピーからの復活
◆2:療法ジプシーのできる脳の仕組み

前回は、
・自分がいいと思った療法を続けていても、
 自分の思考回路が邪魔して効果を出せないことがある。
・だから、自分を客観視することがけっこう大事。

ってことを書きました。

自分の思考回路が自分の首を絞めとるやん、と気づいたまではいいんですが、それをコントロールするのは至難の業、というかムリでした。

私自身は過去に心理セラピー等の経験から、いちおうの対策は持っていたんです。その最たるものは、「感情を感じ切る」というもの。モヤモヤとした感情にフタをすることなく感じ切ると、そのうちに同じ悪感情は湧きにくくなってくるんですよね(これはけっこう、マニア寄りの領域で、最終的にカタルシスあるんですが(笑)、しんどさが先にくるので興味ある人にしか勧めにくい)。

これまでは、何かあったら最後はコレで乗り切ってきました。

しかーし、今回は、この札を切っても、思考は落ち着くどころか暴走するという逆の事態をまねいていました。

そんなタイミングで出逢ったのが「右脳回帰」という考え方です。

ある時、脳のおしゃべりが止まった人としてYouTubeで紹介されてた「ネドじゅん」さんという方の動画を観ました。脳のおしゃべりが止まったその日から、ストレスフリーで生きておられるとのこと。

この記事で説明しだすとキリないので、詳しくは動画を観ていただきたいんですが…。
超・超~かいつまんで言うと、

◆自分の意志と関係なく湧いてくる「自動思考」は、止めることができる。
◆思考をしなくなる、というわけではなく、あくまで「自動思考」を止めるのが目的。
 (思考はうまく付き合い、必要な時に使う)
◆「自動思考」とは?ネドじゅんさんによると主に
 ・現状否定:こんな現状はダメだ
 ・仮想未来:もっとよい未来があるはず
 ・自己否定:どうしてうまくやれないの
といった内容の、アタマに湧いてくる言葉のこと。これらは、自分なりによかれと思って頑張って考えているようで、一ミリも良い結果をもたらさないどころか、ストレス物質を出して身体を病ませる原因ともなります。

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いきなりぶっ飛んだ話?に伝わるかもしれません。

それもそのはず。これまで「思考を止める」というのはいわゆる「悟り」を目指すマニアック人種にしか興味を持たれない内容であり、仮に興味があっても、努力しても常人には不可能と思われている事象でした。2000年代くらいから徐々~に、徐々~に、ヨガやマインドフルネス・瞑想・脳科学というものが関心を集め始め、ビジネスマンにも広まっていったフシがありますが、それでも意識高い系が対象ですよ。

そんな内容ですが、心理的に追い込まれる人の多すぎる昨今、自動思考を止める必要性が、普通の人に広まってきています。なぜかというと、筋トレのように再現性のある方法かつ、シンプルに人の「幸福感」「健康」に寄与する内容だと分かったからだというのです。

個人的にここで推奨されているワークは、心理学・脳科学・悟り系のいろんな立場の方が提唱してきたやり方・考え方をひとつに集約していて、要るとこだけシンプルにまとまっている…!と感じ、けっこう感動しました。
マニアじゃなくてもやれるのが、いいんですよ。でも私より何段も上のマニアの人にも、その人の段階なりに響くのです。

左脳さん、右脳さん。 ―あなたにも体感できる意識変容の5ステップ―

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詳しくはネドじゅんさんの発信に任せるとして。いったんアトピー治療の話に戻ります。

基礎的な呼吸法ワークがあると知って、半信半疑ながらもさっそく取り組み、半年続けてました(無料でできますよ)。

体感としては、まだ自動思考が止まった感覚はないものの、自分の邪魔をすることがなくなりました。

私はネドじゅんさんのサロンで記録をつけてたんですが、初めて3か月ほどで、自動思考が自分の邪魔をすることがなくなりました。

たとえばアトピー治療の途中でツラいときってこういう自動思考が湧きます。

「なんだ!薬を塗っているのに治らないじゃないか!やっぱり医者は信用できない。薬塗っても無駄だ。副作用が起きてこれからもっと苦しむんだ…」

けっこう言葉が強いですよね(笑)。ただ、この思考が湧いているとき、客観的に自分を観察すると、別に心からそう思ってはいないんですよ。ただこれまで世間から収集してきた情報をリピートしているだけ。怖いことを事前にアタマに巡らせておくことで自分を守りたい、という自我の働きです。

でも、これに自分を同一化させ、巻き込まれてしまうと、感情的になって皮膚を搔き破ったり、薬が怖くてやめてしまったり、症状を自ら悪化させてしまいかねないんですよね。まだ何も起こってないのに、思考だけで行動が暴走する。

私は巻き込まれそうになったら、まずは思考に気づく(気づくだけでも7割成功、と言われます)。そして、上記動画の呼吸法などを繰り返して、気持ちを自分の中心に持ってくるようにしました。ワークが合わないようなら他にもいろいろあります。

時間がかかることもありますが、落ち着きます。落ち着くと対処法が分かります。今やるべきことは誰かを責めることではなく、自分にとっていい状態を保つことだ、と思い出すんです。

もちろん(ここは強調する必要ありますが)、これで直接的に治る、とかではありません。
状況を悪化させない手法のひとつ、と考えたらいいと思います。自分は放置しといたら、けっこう自分の邪魔をしてくる、と知っておくのもひとつの方法です。

(ネドじゅんさんは邪魔をする方側の自分を「左脳さん」として、自分の人格と切り分けていました。自分のせいにしない、そのために呼び名をつけるのも、すごく大事ことなのです)

このエピソード話をするとまだまだキリなく出てくるのですが、アトピー治療の話としてはいったん次に向かいます。後日、脳のことについての本を読んでいると、「痛み・かゆみ」を発生させる脳の仕組みについて精神科医の視点から分かりやすく書かれている本があったので、次に紹介しますね。

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