毎瞬毎瞬、自分自身に気づき続けること。

前々回、こういう記事を書いた。
⇒ 価値観ランキング3位以降の重要性。

ところで、と今さら書いてみるが、価値観をランクづけしたことはあるだろうか。

どの順位が上とかはさほど問題ではなく、ぼんやりとでもいい。今の私にとってこれがいちばん時間を割きたいことだ、とか、この誘いがきてもあっちの予定の方が大事だから優先する、とか。ハッキリしないな、って場合は、お金や時間、持ち物、人間関係において、どの分野のものがいちばん多いかをみてみると間違いない。とりあえず「今の自分」において考えるならば、行動はウソをつかないから。

ほんらいならば、すでにやっていること、もっているものが自分のいちばん価値を置いていることだ。それが自然な姿だから、おのずとやれているということ。
「いやいや、自分はやりたくもないのに仕事がいちばん上位だよ」とか思うかもしれない。でも、実際に時間を割きつづけている、ということは、まぎれもなく仕事を通じて得られる「何か」が、自分の中で上位ということだ。別にお金が上位だっていい。尊敬されることかもしれないし、心の安定が得られているのかもしれない。「モノ」や「コト」そのものに価値がないような気がするのであれば、それを通じて得られる別の何か…主には「感情的な何か」に価値を置いているのかもしれない。いちどそう思ってみるといいかもしれない。

 

こうやって考えを掘り下げていってみると、無自覚になぜか追われていることってとても多い。本当は価値を置いているのに、イヤだイヤだとなんとなーく思いながら、何がイヤなのかが分からない。まして、イヤなのになぜ辞められないのかも分からない。だから、なにが大事なのかも余計に分からない。

 

心の分野では、「毎瞬毎瞬、自分自身に気づき続けること」が心おだやかに過ごすコツだと言われている。でも、自分自身にほんとうに気づいているだろうか。これが意外と難しい。とくに毎日繰り返しやっていることはどうだろう。朝起きてご飯食べて髪をセットして出掛けるまで、なんの自覚もなくてもできてしまうから。慣れていくにしたがって「当たり前」以外のなにものでもなくなる。自分が何をしているか、気づいてないんだ。

もしかすると仕事の例を出したように、価値観1位や2位のものすら、なにがどう大事なのかも気づかずに選んでいるかもしれない。

 

「毎瞬毎瞬、自分自身に気づき続けること」

とはいえ、それってどうやって?と思う人いるかな。ひとつ、いい方法がある。たとえば、人生の基本的なことにおいて、言葉の意味をあらためていちいち考えてみることだ。

例に出たついでとして、「仕事」。
あなたにとって「仕事」とはどのような意味をもつ言葉だろうか。自分の思っている意味で当たり前じゃん、と思う人も多いだろうけど、人によって意味が分かれる。

・お金を得る手段
・生きがいを得る手段
・苦しいこと
・楽しいこと
・安心できる人のいる場
・ウザい人ばっかいる場
・人に命令されたことをこなすこと
・クリエイティブに考えて自らやること
・生きることそのもの
・人生の一部を預けているに過ぎない場

これもほんの一例かもしれない。これを【言葉の再定義】という。この定義によって、人は「そのようなもの」として「仕事」ととらえ、毎日それを自分に植え付けていく。「仕事」じゃなく、「結婚」でも「恋愛」でも「人づきあい」でもいい。身近にある言葉の意味をひとつひとつ、考えていくごとに、自分に気づき続けることができる。

だから、ポジティブなものに変えようよ!とここで言うつもりはない。ただ、自分がどういう定義でとらえているかを知るだけでも、自分の望む状態に一歩近づけるからだ。知らないもんを変えることなんぞできない。まずは、言葉をていねいに見ていくことから始めよう。

 

p.s.
以前のブログタイトルに戻しました。ようやく、タイトルに自分が追いついた感が得られたので。

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