動きが止まることを恐れないこと。

2~3年ほど前から、スパイス料理やカレー、インド料理を作ることにハマっている。最初は「5種類くらいそろえてちょっとやってみよう」くらいだったのが、みるみるうちにスパイスが増えていった。調味料の引き出しがスパイスでいっぱいになり、2段になり、3段になり…。スパイス以外にも豆や米、ココナッツなどがぎっしり。

こういう話をすると、おそらく「そんなにハマってるということは毎日のようにカレーなんかを作ったり食べたりしてんだろうな…」とか、「カレーのお店何十店も知ってて詳しいんだろうな」ってイメージが脳内に浮かぶかもしれない。

でも、じっさいは意外とそうでもない。

じつは先月末から2週間くらい、忙しさや体調上の理由とかもあって、たまたまカレーを作っても食べてもいなかった。外食も、オムライスや鶏丼や、なんとなく関係ないものばかり。

熱って、上下する。
何かにむちゃくちゃハマっているように見える人でも、それは同じ。できれば寝食忘れて、毎日でもやりたい、と思っていることがあるかもしれない。けれどじっさいは、ハマっている趣味なり興味とは関係ない日常があるからこそ、「それ」への熱を保ってられるのかもしれない。

 

こないだのインド料理ブランク中に鶏丼を食べたとき、Instagramにこういう言葉を書いた。

今現在、料理の数少ない発想リソースが枯渇してる感じでw こうやっていろんなもん食べて、刺激探してます。なんか、ついいつも同じもの作ってしまう感じになって飽きるんだよなー。今日は残念ながら、目当てのネパール料理店がお休みだったので、タイミングみて再訪しよかな。

発想リソースもないし、やる気もイマイチだし、ピンポイントで店まで開いてないし、なんか波に乗らない時ってある。そういう時は、別のことでもしてじっと「その時」を待つ。ほんとうに興味あることだったら、熱はまたすぐに戻ってくるから。ほんと毎度、何事もなかったかのように素知らぬフリして戻ってくんだもん。こっちとしては勘弁してほしい。

今回も、おとつい頃その熱は戻ってきた。そっから…。

スパイススープつくって、

インド風炊き込みご飯つくって、

チキンマサラつくって、

ほうれん草キーマカレーつくって、

ブリカレーつくって、

…と、初チャレンジのレシピ含め、なんだかんだで4日で5品のインド料理つくってた。それも別段、よっしゃやるぞみたいな気合を入れたわけでもなく。効率だけ考えたらちょっとタイヘンすぎてやらないだろうペース。

これがたとえば、レシピ開発とか、私にとってちょっとレベルの高いチャレンジだったらそうもいかないんだろうけど。少しの成長ならば、とてもナチュラルなやる気でスライドするように登っていける。こういう、なだらかな坂を、時に止まりながらも少しずつ歩いていくことが、続けるのに大事なことだ。…と、これまで数々の、趣味なり好きなことに取り組んでは燃え尽きた経験を持つ私は、思う。

動きが止まることを恐れないこと。

もっというと、止まっている「ように見える」時期を恐れないこと。真に好きなことを、熱をもって取り組みたい人には大切なことじゃないかな。本当に好きならば、止まっている「ように見える」ときにも、次に向けての情報収集は水面下でちゃくちゃくと行われていたりするわけだし。潜在意識は常にリサーチし続ける、って聞いたことあるかな。

で、ほんとうに止まっているのもなんだかな(タイクツだしな)、ってなるならば、第2、とか第5の好きなことを持っておくと、とても楽しくていいときが過ごせる。というのが、この記事でいいたかったこと。
⇒ 価値観ランキング3位以降の重要性。

自分にとっての1位や2位が止まっているように見えるときでも、ほかのことに少しでも入れ込むことができれば、機は熟す。そして、その間にやってきたことが、流れが戻ったときに幅を広げる種にもなったりする。

私も、カレーつくってないときに洋食つくってて、その時につかった食材がカレーに活きたりしたしね。いやその程度のことかよ、なんだけど、その程度のことの積み重ねが大きな流れを呼び込んだりするキッカケになるんだから、あなどれない。

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1件のコメント

  1. サーフィンが大好きな私、カレーの記事を読んで涙が出ました。訳あってできない期間も大事にその熱を育てたいとおもいました。

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