人生黒字化計画

人生、調子いいときと悪いときが誰しもある。
そして、最高潮のときの調子でやることを決めていると、それが空回りしだしたときにキツくなる。ということを身をもって経験してきた。一見いい行動のようだけどね。調子いいときのことをやってたところで不調を避けて通れるわけではないからだ。誰にとっても、陰も陽もかならずある。

それは逆もしかりで。絶不調のときの調子でやることを決めても、ダルくてつまんない毎日になるだろう。身体はもっと動きたいのだから、動かせてあげればいい。そんなに自分を低く見積もりつづける必要もない。

 

私の20代前半は、そういえばこの陰・陽のあいだを大きくブレまくりながら進んでいったなと思う。陰・陽どっちかに行動基準を置こうとしがみつくもんだから、反対の季節がきたときにふり落とされる。それも地面に思いっきりたたきつけられるような感覚だ。いま思えば、ただ安心したいだけだったんだ。

 

で、そこからつかんだのが、「人生、黒字であればいい」という極意。

別に極意といっても、ここ1、2年でじわじわと分かってきたことだから、まだまだ実験中みたいなもん。だけど、これ以外に持続できる考え方はないと思う。

黒字、ってのはいわずとも会社経営とかのイメージわくよね。
それを個人で置き換えると…たとえば1日とか1か月が終わったときに

・エネルギーに余剰がある
・お金に余剰がある
・気持ちに余剰がある
・時間に余剰がある

ということを指す。

翌日はいちにち休まないといっぱいいっぱい、という状態は余剰ではない。他人のことなどひとときもかまってられない、という状態も余剰がない。

黒字というと、だいたいはお金のことを指すと思う。けど、こういう人生全体にわたってほんの少しでもゆとりがある状態で終われると、とても健全に毎日が送れるんじゃないかな。これを仮に、「人生黒字化計画」とよぶ。

それは調子が陰・陽にふれたときも同じことで…。調子が悪いときは悪いなりの活動をして余剰があればいい。いいときはいいときなりにたくさん動いて、それで、余剰があることが大事。調子いいからって、動きまくってヘロヘロで病気がちなら意味がない。

つまり、100円しかもってなくても、10円余らせればそれは黒字であり。10000円もらっても、人に100円借りたらそれは赤字であるということ。たくさん入ってればいいわけじゃない。

赤字って、辛いイメージあるでしょ。それは、なにかしらで本来もとめていたものと目的がすり替わってしまっているから辛いんだ。人に気を遣いすぎてるのかもしれないし(コレ多いパターン)、たんに働きすぎているのかもしれないし、スケジュールがみっちみちすぎて融通がきかないのかもしれない。

そうなっているとしたら赤字のサイン。それをやることによって得られるものを少し諦めて、エネルギーの支出を減らすことをおすすめする。もしくは、ぜんぜん違う快適なことにエネルギーを振り向けるのもいい。
そうすると、なにかが余りはじめる。それが実は、豊かさのもとなんだ。得られるものが減ったから貧しくなるわけじゃないんだ。コレがカン違いしやすいところだと思う。

 

とエラそうに言うけれども、私はずっと長いこと、赤字体質だった。エネルギーもお金も時間も、そして気持ちも。スケジュールはいつも真っ黒、なのに借金だらけだし、明日に残すエネルギーが一滴もないほどに使い切っていた時期もある。そうすると、あるとき本当に(ほぼ)出なくなるということを身をもって体感した。

今も赤字体質を完全に抜け出れたわけじゃないけど、黒字に向かってじわじわと歩みを進めることができている。そして、余剰を生み出すことに集中し続けたら、余ったエネルギーでもっと楽しく充実した時間が送れるようになった。何がやりたいかも、短いスパン(今日とか今月とか)なら、ストレスなく出てきて取り組めるようになってきた。人生でやりたいことは、と聞かれるとまだ固まるけどw

この、「人生黒字化計画」を始めた当初は、たとえば無理やりにでも時間をつくったとしても、なにをしたらいいか分からず呆然としていたから。もしくは、過去記事のこういう状態になっていた。⇒三年寝太郎 それでも、静かにおだやかに、ブレることなく続いてきたというのが大きい。ほんとうにそれだけで豊かな気持ちが手に入るのだから。

この計画に取り組むときの注意点としては、急に完全・安定・黒字を目指さないということ。なぜかって、それが赤字体質の原因だからww 大量に急激に資本を投下したら黒字になるのも早いはず…!と思うのがまさに赤字体質の原因ww
世の中は、ほっといたら「もっともっと早く多く」というしくみになっており、黒字になってもストップがきかないことの方が多い。これまで長年、世間的によしとされてきた在り方だから、そうそう変えることができないのだろう。でもよくよく考えたら、この世間的ってどこのことだろう。

話を戻すと、黒字化計画は急に進めるもんじゃない。相変わらず、多少は陰・陽にふれながらも、「余剰をうみだす」ことにだけフォーカスする。じわじわ、コツコツやる。そうすると、ある一定の余剰レベルは通過したな、と体感できるときがくる。そのときに初めて、あらたな余剰を豊かに楽しめる器がひらくんじゃないかな。

概要はこんな感じです。

 

◆続き
⇒ やることを減らせば自然と余剰も生まれる。

◆関連記事
⇒ 急激な変化を求める必要はない。

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