なんらかの人の集まりに入ったとき、いつも無意識に探し、目で追うのは
「飄々とした人」
だった。そういう人に憧れがあるからだと思っていた。
飄々
(Weblio辞書/実用日本語表現辞典 より引用)
もちろん、ここでは(1)の意。私はどこへ行っても、ちょっととらえどころのない不思議な人となりがちである。それは幼少期から今も、依然として変わらない。
そのことを蔑むでもなく、誇るでもなく、ただ「飄々」なんだな、と受け入れるだけで視界はひらけた。ずっとそこにあったものがより鮮明に見えるようになった。
十数年経って、気がつけば私がそういう人物に限りなく近づいたんじゃないかと思うに至った。近づいたというより、もともとそうだったのかもしれない。
しばらくはこの話が続くと思う。