やっぱり本命の好きなことをやった方がいい。

前回、ファッションやブランドについてこういう記事を書いた。
 ⇒ いかにハイブランドだって、そういうものだ。

前半でハイブランドっていいな、とか書いてる割には、後半は「いうほど大したもんではない」、みたいな語調になっているw 私はどっちが言いたいんだ。
でもおそらく、好きなものにリーチし、好きなことに一定以上の熱量で取り組んだ人は、こういう両方の視点を持ってるんじゃないかと思う。リアルが見えてくるんだ。そして、リアルを知ることで、初めて「自分がやる意味」が深まってくる。

【好きなことばかりやるもんじゃない。やりすぎると嫌いになっちゃうから。】
そういう論調を聞いたことが何度かある。そうやって言う人は、おそらくスタートラインにしか立ってないんじゃないか。人のマネくらいはしたとしても、本当の意味でやり始めてもいないんじゃないか。昔の私を思い出して、そう思う。

遠くから見ていたら、「好き」や「憧れ」は美化されて理想のままだ。つまり、
  好きなこと > 自分
って状態なんじゃないかと思う。好きな世界が理想すぎて、手が届かない。私なんかやるに値しない。そんなすごいことできるなんて超人だけだ。みたいな思想になる。
学生時代に、学校外で人気のイケメンを遠くから見てるような感じだ。私の身の丈には合わない、だから夢見るだけでいい。触れるなんてとんでもない(失神)…!みたいな。
もしくは反対に、好きだけど恥ずかしいから、そんな世界興味ないし、みたいに斜にかまえちゃう場合もあるかもしれない。これは
  好きなこと < 自分
だな。遠くから見てるだけ、って意味では一緒だ。

でもひとたび、好きなことに触れる距離まで近づき、好きなことのリアルを知ってしまったらどうだろう。もちろん、想像していたようなワクワク感とうっとりするようなロマンティックな気持ちに浸れるだろう。でもしばらくすると、思っていたほど理想じゃないことも、見えてくる。
人気のイケメンにも寝ぐせはある。トイレにだって行く。悪口だって言う。それでも好きかなぁ…?この人じゃなかったかも。そういう感じ。

でもそこまで近づいてみてはじめて、
  好きなこと ≧  自分
  好きなこと =  自分
  好きなこと ≦  自分

という、かぎりなく対等に近い立場を獲得することができるような気がする。というか、上下なんてどうでもよくなってくる。大切なのは、その世界にはまり込み、より相手を知ること、ただそれだけのことになるから。

好きなことは最初、ただひたすら理想郷に見えていた。でも知り始めるとその世界にも、欠けていること、まだ分かってないこと、融通の利かないこと、意外と世界が狭いこと、などなど、難しい面も見えてくる。
でもだからこそ、その対象が人間らしく思える。ここがホントの始まりだ。その世界もどこか欠けていて、それでも精一杯で、なんだか親しみやすくてホッとする。ちいさな一個人にすぎない「私」が、その中でやれることが見えてくる。

*****

だからだ。好きな世界の真っただ中で生きることで初めて、背伸びでも卑屈でもない、フラットでまっすぐな「自信」が芽生えるのは。これが、私が好きなことに取り組んできた、根っこの理由かもしれない。

本命の好きな人を避けて、二番手・三番手くんばかりを狙う人がいるよね。狙ってもいいし、付き合えるかもしれないが、一向に自信は芽生えないはずである。ちなみに本命とは、「自分にとって」重要な人。「人から見て」素敵な人ではない。自分の価値観を知って、その感性で勝負して体感したときだけ、自分を全身全霊で生きることができる。その結果がどうあろうと関係ないことが分かる。

もちろん、「本命の好きな人」にも、「本命の好きなこと」にもフラれることはある。思ったのと違っていて、そのまま気持ちがフェードアウトしたことも1度や2度じゃない。でもその結果も、やらずに放置していたよりも何倍もよかったなと今も思う。思ったのと違っていた、その「思い」方が一方的で一人よがりだったのに気づいたのも、近づいてどっぷりハマったからだ。

だから、なんとなく「カッコよさげだから趣味でもつくろうか」みたいな感じでは好きなことは見つからない。動くことは何にしろキッカケになるから、大事だけどね。でも、本当に好きなものは、実はもう世界のどこかで目に留まっているし、なにか小さなカケラでも。気になっているものだ。そこに目を向ける方が何倍もいい。
ただその「目に留まったもの」を、遠い世界だとか、恥ずかしい世界だと理由をつけて近づいてないだけなんじゃないかな。
このことが言語化できたんで、私もあらためてさらに、ハマろうと思う。自分のドツボに。

Photo by Clem Onojeghuo on Unsplash

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