心理的アプローチで現状が変わる人、変わらない人

心理的アプローチ、とはなにか。今回の記事では

1:物事を見る視点を変える
2:物事の定義付けを変える
3:他者の視点から見る
4:条件づけをはずす
5:自分をなぐさめたり、いたわる

などなど…その名の通り、
「心や頭の中だけで行われるエクササイズ」のことを指します。

心や頭の中に勝手な思い込みがあり、それが邪魔して現実が見えてなかった…!
ということが分かったとき、
たったそれだけでも現実を変えることがあります。

それぞれについてざっと説明すると、

===

1:物事を見る視点を変える

→例えば、雨はブルーだと思い込んでて、
雨の日には必ず不機嫌になる人が…

雨の日を「楽しいもの」と考える視点を持つことなど。

いつも乗る電車に、雨の日だけイケメンが乗って来る、とか(笑)。

===

2:物事の定義付けを変える

→派遣社員は社員より立場が下だから意見をいってはいけない、と思ってた人が、
同じ社内で派遣社員が意見して通った例を見て、

自分もやればできるかも、と思った。

===

3:他者の視点から見る

→自分は気弱でたいしたことない、と思ってた人が

人から見た自分が、実は自信満々に見えることを知って、
自分に対するイメージが変わった。

===

4:条件づけをはずす

→この本音を言っては家庭内で揉めるかも…と思ってた人が
その思い込みをやめて、勇気を出して言ってみることなど。

そして実際に言ってみると大した反応もなく、平穏だったり。

===

5:自分をなぐさめたり、いたわる

→失敗したり怒られたときに心の声で
「だから自分はダメなんだ…!」と自分を責めていた人が、

「大丈夫、自分は精一杯やったよ。次は頑張ろうね」
と自分への声かけを変える、など。

===

…というわけで
書きながら考えた例なので、上手いたとえかどうかはわかりませんが。

実際に、こういうふうに心の中のスイッチがパチンと切り替わることで
現実までスススーっと変わっていく方がいます。

それだけでうまくいく場合、大体

「あぁーーー!そういうことだったのか!!」
ってスッキリ霧が晴れるように、

心の視野が変わる瞬間が、明確です。

ただ、こういう考えをいくら学んでも
いっこうに現実が変わらない、という方もいらっしゃいます。

私自身も、プラス思考を積極的に取り入れだした10年前くらいは…
いくらプラスに物事をとらえ直しても、
辛いばっかりでなにもうまくいかない気がしていました。

「心理的アプローチで現状が変わる人、変わらない人」
…さて、何が違うのでしょう?

答えはごくごく、当然なことなんですが、
その考え方に出会うまでに、経ている経験則や、
取り入れてる考え方のバリエーションが人それぞれ違います。

だから、
あたかも「その心理的アプローチだけで変わった」か?
のように見えても、

実は水面下でもがいていたことが多いのです。

もっと言うとこれも耳タコかもしれませんが、
「そのアプローチに出会うまでに、自分で思い付く限りの行動をしている」
という方の方が、結果が早く出て当然なんですよね。

もちろん、人生なんて計測不可能ですので
「どれだけ経験したか?」なんて、人と比べて計ることはできません。

大切なのは、
5年前、1年前、数ヵ月前の自分ではやってなかったことにチャレンジしているか?ということなんですね。

心理的なものが変わった結果、
昨日と違う行動
先月と違う行動
が取れているかどうか。

たとえば「誰々を許す」という考え方だけを得たとしても
本当に許したかどうかは、その人に対する行動が変わってるかどうかを見れば、明らかですよね。

そしてもうひとつのポイントは

行動の主語が「自分」になっている
=つまりコントロールできる部分に対して行動している

かどうか。

さっきの雨の日が嫌いな人の例で言うと、

「いつも乗る電車に、雨の日だけイケメンが乗って来る」

仮にこれだけで雨の日の機嫌がなおったとしても、
イケメンがいなくなったら元の木阿弥です(泣)。

だったら、

「雨の日に気分が上がる傘とレインブーツを買う」

これなら、自分でコントロール効きますよね。

また、4つめのこの例↓については…。

===

→この本音を言っては家庭内で揉めるかも…と思ってた人が
その思い込みをやめて、勇気を出して言ってみることなど。

そして実際に言ってみると大した反応もなく、平穏だったり。

===

①思い込みをやめて
は、心理的アプローチ。

②実際に言ってみる
は、具体的な行動。

ですが、

③大した反応もなく、平穏。
これは、家族が主語です。

家族には、家族がしたいような反応をする自由がありますので
これをいきなり変えようとしても、コントロールが効かないわけです。

思った結果がでない人は、
②の、コントロールが効く部分への試行錯誤が足りないままに、
③の、相手にゆだねられている部分を変えようとしてしまう

という傾向があります。

速効性にだけ、目がいってしまうんですね。

もし仮に、最初の頃
①の心理的アプローチだけで上手くいったとしたら、
気づかぬうちにビギナーズラックになってしまう可能性があるんです。
ラッキーだけだと次回からは、再現できません。

前回はこれでうまくいったのに…あれ?アレレ?
と、同じような思考回路をぐるぐるして変われない…。

そんなわけで、
「心理的アプローチで現状が変わる人、変わらない人」
の変わる人になるには…まとめますと。

===

【1】心理的アプローチで視点を変えた状態で
自分で具体的に、行動を変えられる点を見つける。

【2】以前の自分にはできなかったことにトライする。

【3】効果が感じられなかったら、【1】に戻って他の方法を試す。

===

この繰り返しです。

実際にやってみた人だけは分かると思いますが、
これを100回繰り返したのに、現実が一向に変わらない…
なんてまずありませんので。

少なくとも、それよりは意外と早く
新しい展開が見えるはずです。

ちなみに…驚くほどラッキーに見えたり
現実がどんどん展開している人って、

実は本人も気づいてないうちに、水面下でこの試行錯誤を驚くほど繰り返してたりします。
人の「当たり前」の基準値って、人によってぜんぜん違うので分かんないもんです。

目に見える部分だけで判断して「あの人は恵まれてるよな…」って比較すると
本質に気づきにくくなるので、ご注意を。

Photo by rawpixel on Unsplash

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です